大阪市は、市税関連の書類や国民健康保険の還付通知書などの処理ミスによる個人情報の漏洩事故3件について公表した。いずれも関係者に説明と謝罪を行うとともに、書類の回収を進めている。
あべの西南市税事務所において、2件の個人情報漏洩事故が発生したもの。同市によれば、納付書を送付する際、誤って別人の相談記録を同封して発送し ていたことが、5月15日に納税者からの連絡で判明したという。また6月1日には、2人分の差押調書を入れ違えて送付していたことが明らかになった。
書類には納税者の氏名および住所のほか、差押調書に関しては金融機関名や口座番号、差押金額、徴収金明細などが記載されていた。
また6月4には、天王寺区役所の窓口において、廃棄する予定だった個人情報記載の書類が誤って持ち出される事故が発生した。2人分の国民健康保険料還付通知書と収納状況連絡票で、氏名、住所、被保険者番号などが含まれる。
職員がシュレッダーにかけようとした書類を持ったまま窓口で応対。窓口利用者に渡す書類の下に廃棄すべき書類を置いたため、誤って一緒に持ち帰ったという。翌日利用者からの連絡で判明した。