クレジットカード大手のセディナは、合併前の旧オーエムシーカードの顧客情報が保存されたUSBメモリを、委託先従業員が一時紛失したことを明らかにした。

同社とチューリッヒ・インシュアランス・カンパニーが、保険の営業業務を委託しているトランスコスモスにおいて、従業員が顧客情報を記録したUSBメモリを紛失したもの。

5月12日深夜、従業員が自宅で業務シフトなどを決めるため、USBメモリへデータをコピーしたが、個人情報も同一のフォルダ内に保存されていたことから一緒に持ち出され、帰宅途中の駅で紛失したという。

USBメモリはその後第三者が拾得し、内部にセディナの会員情報が入っていたことから翌12日に同社へ連絡、紛失が発覚した。USBメモリは同日中に回収されている。

問題のUSBメモリには、チューリッヒ保険の既契約者情報16483件を含む旧オーエムシーカードの会員2万6481件人の個人情報が記録されていた。氏名、住所、電話番号など含まれるが、カード番号は含まれていない。

トランスコスモスでは、紛失から拾得までの時間が短かったことなどを理由にデータが外部へ流出した可能性はないと説明。また対象となる顧客に対しては、セディナが事情の説明や謝罪する書面を送付する。