写真は溶解処理できない?混入禁止の写真を処理する方法まで解説
写真は通常の紙面とは異なる加工が施されているため、リサイクルできる紙類と一緒に溶解処理ができません。
本記事では、溶解処理できない異物や、異物である写真の処理方法をわかりやすく解説します。
大事な写真の捨て方がわからない場合は、ぜひ参考にしてみてください。
写真などの異物は溶解処理できない
溶解処理では、リサイクルできない異物は処理できません。
これらの異物が溶解処理する紙に混入した場合、機器トラブルやリサイクル製品のクオリティ低下が生じる恐れがあります。明らかに紙製でないものは、混入させないようチェックしましょう。
溶解処理できない異物は、以下3つです。
● 写真・トレーシングペーパー
● カーボン紙・感熱紙
● ビニールファイル
それぞれ具体的に確認していきましょう。
溶解処理できない異物1.写真・トレーシングペーパー
写真は紙製ですが印刷するインクが特殊な加工をされており、溶解時にインクが剥がれないためリサイクルに向きではありません。そのため、通常の紙類と一緒に溶解処理ができないため、処分する際は別の方法で廃棄する必要があります。ただし、家庭用のプリンターで出力した写真は、リサイクル対象の紙類のため、溶解処理が可能です。
また、トレーシングペーパーは、紙の繊維がないため、写真と同様リサイクルには向いていません。
溶解処理できない異物2.カーボン紙・感熱紙
宅急伝票で使われている裏面が黒いカーボン紙・FAX用紙・レシート用紙に用いられている感熱紙は、溶解処理できません。
カーボン紙の裏面に付いている複写用の特殊なインクが溶解処理時に混じってしまうと、再生紙製品にインクが付着する恐れがあります。
また、感熱紙は熱を加えて作られるため、リサイクル原料に混入すると、熱を加えた際に再生紙製品に色が出てしまう可能性があります。
カーボン紙・感熱紙は、溶解処理時に混ぜないようにしましょう。
溶解処理できない異物3.ビニールファイル
ビニールファイルやプラスチックファイルは、ビニール片やプラスチック片の破片が残りやすいため、溶解処理の作業効率を低下させてしまいます。
業者によっては少量の混入でも断られるケースがあるため、混ざってないかあらかじめ確認しておきましょう。また、どうしても選別する時間がない場合は、仕分け作業を代行する業者に溶解処理も併せてお願いする方法もあります。
写真を溶解処理以外の方法で処理する方法とは
個人の顔が映っている写真を廃棄するには、溶解処理以外の方法で処分する必要があります。
代表的な処分方法は、以下3つです。
● 家庭ゴミとして処分する
● ゴミ処理場に持ち込む
● 社寺のお焚き上げで供養して捨てる
それぞれの処理方法をチェックしていきましょう。
1.家庭ゴミとして処分する
まとまった写真やアルバムは、資源ゴミではなく、家庭ゴミの可燃ゴミであれば無料で廃棄できます。
ただし、小学校や中学校の卒業アルバムは、直接写真が挟まれているわけではないため、資源ゴミとして回収可能です。
また、写真を家庭ゴミとして処分する場合は、顔が写った写真を他人に見られる恐れがあることを頭に入れておきましょう。家庭ゴミを処理する収集所は、鍵がついておらず出入りが自由なところもあるため、写真を処分する際は、個人情報が漏れないようあらかじめハサミで切っておくのがおすすめです。
2.ゴミ処理場に持ち込む
写真を見られるリスクがあることから、家庭ゴミとして処分するのが心配な場合は、自分の手でゴミ処理場に持ち込めます。
自治体で運営しているゴミ処理場に直接持参すれば、写真の中身を他者に見られる恐れがありません。
地域によっては、10kgごとに90円の料金がかかったり、電話での事前予約が必要だったり、とゴミ処理場に持ち込む場合は条件が指定されていることがあります。
市区町村によって決まりが異なるため、事前にルールや注意点がないか確認しておきましょう。
3.社寺のお焚き上げで供養して捨てる
人が写った写真をゴミとして処分するのに抵抗がある場合は、社寺のお焚き上げで供養して捨てるのが最適です。
お焚き上げとは、神社やお寺で祈祷してもらった写真を焼いて天に返す儀式のことです。
依頼する際は、あらかじめ神社やお寺にお焚き上げしてもらえる条件を確かめておきましょう。日常的にお焚き上げをしていない社寺でも、正月明けに「どんど焼き」として供養しているところもあります。
業者によっては写真の溶解処理が可能
写真は、通常の紙類と一緒に溶解処理することはできません。
ただし、業者によっては段ボール詰めしたものであれば、写真の溶解処理を受け付けているところもあります。写真を他者に見られずに完全に処理したい場合は、お住まいの近所にある、郵便局やヤマト運輸、佐川急便などが写真の溶解処理を行っていないか、問い合わせしてみるといいでしょう。
まとめ:写真を溶解処理するなら実績のある専門業者に依頼するのが安全
ここまで、溶解処理できない写真などの異物の種類、写真を溶解処理以外の方法で処理する方法を解説しました。
大事な写真を他者に見られてしまうと、職場やプライベートの情報が漏えいするリスクがあります。
適切に写真を処理し、情報漏えいを防止するには、機密文書廃棄の専門家に任せるのが安心です。
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