「個人情報はしっかりと守るように」と言われることが多いですが、亡くなった人の個人情報はどのように管理すればいいのでしょうか。
実は、故人の個人情報は法律上、守られません。しかし、法律で守られないからといってぞんざいに扱っていいわけではありません。故人の情報から親族の情報が漏洩してしまう可能性があるからです。
今回は、故人の書類の廃棄方法についてご紹介します。
故人の情報から遺族にたどり着けてしまう
故人の情報は個人情報保護法で守られる対象ではありません。しかし、故人の情報から遺族の情報を手に入れることもできるため、大切に取り扱う必要があります。
生存する個人の情報は法律上も守られるべきものです。しかし、すでに情報が漏れてしまっては対処することができません。写真や生前やりとりしていた手紙、保険や会員の情報などを適当に捨てるのはやめましょう。
故人の情報は遺品整理業者より個人情報廃棄業者へ
故人の書類とはいえ、個人情報は詰まっています。適当にごみ袋に入れて捨てたり、情報が読み取れる状態のまま古紙回収に出したりするのはきけんです。ごみ袋から情報を抜き取り、悪用される可能性や、トラブルが遺族に影響する可能性もあるからです。
亡くなった方の書類を廃棄するなら、個人情報廃棄業者の利用がおすすめです。故人の持ち物だからと遺品整理業者を選択する方も少なくありませんが、遺品整理業者は書類の廃棄のプロではありません。
遺品整理業者は「遺品を片付けるプロ」であり、整理中に出てきた書類に関しては可燃ごみとして処理することが多いです。これでは情報が漏れる可能性が大いにあり、意味がありません。
故人の書類廃棄に関しては「文書廃棄のプロ」である文書廃棄業者を選びましょう。
まとめ
この世にいなくなってしまった故人の情報は管理しなくても問題ないような気がしてしまいますが、遺族の情報を守るためにも管理が必要です。故人の情報から辿って、遺族がトラブルに巻き込まれる可能性もあるのです。
遺品整理業者ではなく、個人情報廃棄業者に依頼することで、安全に廃棄を行ってくださいね。