「何のために年賀状を送っている?」
「年賀状を毎年毎年送る理由がわからなくなってしまった」
このように悩んでいませんか?
年賀状は、送り先が多くなればなるほど用意するのが大変すぎて、本当に忙しい年末に書かなければいけないものなのかと疑問に思ってしまいますよね。
当記事では、年賀状を送る理由と歴史を詳しく解説していきます。
ぜひ最後まで目を通してみてください。
なぜ年賀状を送るのか
年賀状を送る理由は、次の3つが挙げられます。
● 日頃の感謝を伝えるため
● 近況報告のため
● ビジネスマナーの一環として
1つずつ説明します。
日頃の感謝を伝えるため
年賀状は日頃の感謝を伝えるために送ります。
ふだん面と向かって感謝を伝える機会がない人に、改めて気持ちを伝える良い機会です。
たとえば、毎日顔を合わせている友達に「いつもありがとう」と伝えることで、今後のより良い付き合いにつながります。
照れくさいことを改めて伝えたいときに、年賀状はいいきっかけになるでしょう。
近況報告のため
最近顔を合わせていない知り合いへの近況報告としても年賀状は使えます。
写真を撮って近況を伝えれば、離れていても元気に過ごしているとわかってもらえます。
● 結婚しました
● 転職してこんな仕事をしています
● 子どもが大きくなってきました
このように近況を書けば、久しぶりに連絡を取るきっかけにもなります。
ビジネスマナーの一環として
ビジネスマナーの一環として取引先に年賀状を送るケースも多いです。
年賀状を送ることで取引先に再認知してもらえたり、関係性をより深められたりします。
仮に、関係性を深めたいお客様にとって有益と思われる情報を年賀状に書いて送ったら、取引拡大につながる可能性があります。
年賀状を送ることできちんとマナーを守っている会社という印象になり、今後の関係性にプラスになるでしょう。
なぜ年賀状を送るようになったのか
ここからは年賀状を送るようになった背景を以下のとおり順を追ってお伝えします。
● 平安貴族が遠方の知り合いに送ったのが始まり
● 江戸時代には庶民にも普及
● 明治時代に現在のスタイルが確立
● お年玉つき年賀はがきの登場
順番に見ていきましょう。
平安貴族が遠方の知り合いに送ったのが始まり
年賀状は平安貴族が遠方の知り合いに送ったのが始まりです。
藤原明衡という人物が、年末年始の挨拶に手紙を送ったのが最古の記録といわれています。
ちょうど「年始回り」という、お世話になっている方々に新年の挨拶をして回る習慣が広まった頃でした。
一部の貴族は手紙を利用して、遠方の知り合いに年始の挨拶をしたためて送っていたようです。
ただ、日本全体で見ると識字率が低く手紙を送る手段も整っていなかったため、庶民に広まるのはかなり後のことでした。
江戸時代には庶民にも普及
江戸時代に「飛脚」が一般庶民にも使われるようになったことで、年始の挨拶を手紙で済ませる習慣が庶民にも伝わりました。
寺子屋が充実して、庶民の識字率が上がったことも一因と考えられています。
手紙をやりとりする習慣が庶民の間でも定着したことで、現在の年賀状のルーツともいえるスタイルができあがりました。
明治時代に現在のスタイルが確立
現在の年賀はがきになったのは明治時代からです。
1873年に「官製はがき」が登場し、それから約10年後には国民の間で年賀状を出すのが恒例行事になっていました。
元日に年賀状を送りたい人が増えたことで、年末の郵便局の仕事量が通常時の何十倍にも膨れ上がり、対策として「年賀郵便」の制度ができました。
これが現在まで残る、年末のうちに年賀状をまとめて受け付け、元日にいっきに配達する制度です。
お年玉つき年賀はがきの登場
「お年玉つき年賀はがき」は1949年に林正治さんという方のアイデアでできたものです。
戦争により年賀状の文化が途切れてしまっていたときに、なんとか日本を復興させたいという想いで作られたといわれています。
お年玉つき年賀はがきのおかげで、いったんなくなりかけた年賀状の取扱量が急激に増えました。
ちなみに、第1回お年玉つき年賀はがきの景品は以下のとおりでした。
特賞 ミシン
1等 純毛洋服生地
2等 子ども用グローブ
3等 子ども用こうもり傘
大好評だったお年玉つき年賀はがきの企画は、現在も引き継がれています。
年賀状の廃棄は安心安全な専門業者にお任せを
今回は「なぜ年賀状を送るのか?」という疑問から年賀状の歴史まで紹介しました。
年賀状が、起源をたどると平安時代にまでつながっていたのは驚きです。
ただ、最近は「年賀状を送る必要性がないと判断して止めてしまった」という方もいるので、無理に続けなくてもいいかもしれません。
さて、不要になってしまった年賀状をまとめて廃棄したい方に朗報です。
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