【SDGsの目標10「人や国の不平等をなくそう」】
【SDGsの目標10「人や国の不平等をなくそう」】
各国国内における不平等や、国家間における不平等是正のため問題として取り上げています。
他の目標にも関連しますが、不平等は経済成長の妨げや所得格差は性別や年齢、障がい、人種、民族などを理由に起こります。
これらを是正するための取り組みとして機会均等を測る取り組みが必要だとされています。さらには経済格差を是正するため途上国輸出への特別待遇や途上国への資金流入の促進も求められています。
そのため低所得世帯への所得増や所得成長率、平等な能力強化や経済機会の提供がターゲットとして挙げられています。
また、国際的な取り組みでは金融市場での規制とモニタリングの強化、途上国の発言権の拡大などが盛り込まれています。
国内、また国家間で生じている不平等の現状は?
現在、世界の最富裕層の10%が全世界における所得の40%を占めているといわれています。
人口規模を考慮に入れた場合、開発途上国の所得格差は11%にまで拡大してしまったのです。
このような世界では資産を持つ富裕層に有利に働くグローバル経済や金融システムとなってしまい国内の改装や個人間の不平等だけでなく、国家間におけるそれももたらされてしまうのです。
この不平等により保健や教育サービス、その他資産へのアクセスという点で大きな格差が生まれてしまい、より不平等な社会へと移行してしまいます。
(出典:国際開発センター公式サイト)
不平等に伴う格差に対してどのような対策がされているか?
これら国内、そして国家間の不平等に伴う格差に対して様々な対策が行われています。
例えば国家間での対策としては「ODAや海外直接投資などを通じて、開発途上国への資金流入を促す」、「計画に基づきよく管理された移民政策を通じて、秩序のとれた移住や流動性を確保する」といった政策が行われています。
しかし、国家規模での対策だけではどうしても是正できない部分があります。それが個人の経済的な格差です。
これは国家間の不平等にも繋がりますが、開発途上国の多くでは生産した作物を不公平な価格で安く買われてしまうため不平等な労働を強いられ、貧困から抜け出すことができなくなっています。
このような問題を是正するための対策としてフェアトレードが世界的にも行われるようになってきました。
不平等な社会の現状を知ったうえで私たちにもできることとは
フェアトレードは、生産者と消費者の間で適正な価格で取引が行われるようにする仕組みです。これにより、開発途上国の立場が弱い人々にも労働に見合った資産を有し、自立や生活環境の改善を行えるようになるのです。
また、これにより労働や収入だけでなく、子どもの教育を受ける機会にも繋がっていき、将来的な問題の解決にも大きな役割を果たしています。
世界で起こる経済的格差や人種差別などは深刻な問題となっています。
この是正のためには上述したように国家レベルのものから民間レベルのものまで様々な対策や支援が必要です。私たちも少しでも意識にもち機会があれば少しの応援の手を差し伸べていきましょう。