【空飛ぶクルマとは?】
【空飛ぶクルマとは?】
国内では、官民一体となって研究開発や実用化を見据えた法整備、ルール作りが進められており、年々温度が高まっています。そして国内外で空飛ぶクルマの機体開発や実証実験も盛んになり、開発企業のIPO(新規株式公開)ラッシュもそう遠くない将来始まる見込です。ちなみにすでにeVTOLとして発売されている空飛ぶクルマもある。
空飛ぶクルマに明確な定義はないが、一般的に「電動かつ自動で垂直に離着陸する移動手段」を指す場合が多い。垂直離着陸機はVTOL(Vertical Take-Off and Landing aircraft)、電動タイプはeVTOLと呼ばれる。
無人で遠隔操作や自動制御によって飛行できる航空機「ドローン」を乗車可能にしたものを指す場合もあれば、EV(電気自動車)ベースにプロペラや自動制御システムを備えたものを指す場合もあり、開発者が何かしらの要素をもって「空飛ぶクルマ」と主張すれば、現状は空飛ぶクルマのカテゴリーに入ることになるようだ。
また、地上を走行する機構と空を飛ぶために必要な機構をそれぞれユニット化し、客室を各ユニットに乗せ換えることで陸路と空路、走行と飛行の両立を図るシステムの開発を進める企業も存在する。
道路を走行できなければクルマではないのでは?という疑問もあるが、「クルマ」という言葉の概念に「個人が日常の移動のために利用するもの」といった意味が込められていることから、クルマの定義は必ずしも道路走行を条件とするわけではなさそうだ。
海外では「Skycar(スカイカー)」「Aircar(エアカー)」「Urban Air Mobility(アーバン・エア・モビリティ)」「Personal Air Vehicle(パーソナル・エア・ビークル)」「Flying cars(フライング・カーズ)」と呼ばれることもある。国内においても、エアモビリティと称するケースが増加している。
空飛ぶ車に必要なこと
技術的な課題:安全性とエネルギーの両立がカギに。
法整備:航空法が実用化の足かせに。別枠の新規制が必要。
空飛ぶクルマ用のインフラ整備:航空管制塔に代わるシステム構築。
研究開発支援:多大な研究開発費を支援する枠組み。
社会受容性:心配ではなく応援される体制づくり。
空飛ぶ車で実現すること
1:スマートな移動の実現:道路交通の枠にとらわれない立体的な移動が可能にする。
目的地に向かう際、電車やバス、タクシーなどを乗り継ぐ回数が減り、道路に依存していた経路もほぼ直線で結ぶことが可能になるため、航行距離や所要時間を大幅に短縮することが可能になる。
2:緊急車両への活用:災害や事故現場に柔軟に対応。
交通事故などの際、渋滞で到着が遅れがちな救急車両として活用すれば、到着時間を大幅に短縮できる。ドクターヘリと救急車の間にある存在として大きな意義を持つ。
3:新たな観光資源化:誘客効果は絶大。
観光の大きな目玉となる。移動しながら優雅な旅を楽しんだり、ヘリコプター遊覧の簡易バージョンとして安価に楽しむことができる。
4: 物流への活用:ドローンの応用形で物流でも活躍。
空飛ぶクルマは一定程度の荷物を運ぶこともできる。無人ドローンなどによる実証実験が進んでいる分野で、アクセスの悪い場所への効率的な宅配など、物流面への貢献にも期待大だ。
【まとめ「海外では実用化間近】
空飛ぶクルマはすでに夢ではなく現実のものとなっている。ただ規制上軽量飛行機に分類されるなど、現段階では空飛ぶクルマではなく飛行機扱いであり、当然ドライバーには一定の免許・資格が必要になるなど、自由に利用できる環境は整っていない。自動運転による遠隔操縦の扱いなども世界標準はまとまっていない状況とのこと、早く現実になってほしいですね。