東京海上日動火災保険は、中国国内の委託先より同社本社宛てに発送された保険金請求書類などが、運送業者の紛失により所在不明になっていることを明らかにした。
紛失が判明したのは海外旅行保険の保険金請求書類。2008年3月から11月の間に中国で治療を受けた123人分の「海外旅行保険契約証」写しや「保険金請求書」「診断書」「治療費請求明細」などが含まれる。
2008年12月24日に中国国内の委託先が、書類を本店へ発送したが、約1カ月となる1月21日、運送を請け負ったDHL Sinotransより委託先に対して書類の紛失について連絡があった。委託先が2月12日になって同社へ紛失について報告したという。
書類には顧客の氏名、住所、電話番号、勤務先、保険契約内容、治療内容などが記載されているが、保険金の支払いについてはすべて完了しているという。
同社では現地調査を行ったが書類は発見できず、運送業者が紛失したと結論付けている。同社では対象となる顧客に連絡して説明と謝罪を行った。